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顧問職の達人

主な経歴

1968年3月 慶應大学工学部計測工学科卒
1968年4月 日本電気入社 コンピューター開発、PC-9800プロジェクト、応用技術等の業務を担当
1993年12月 日本電気退社(ネットワーク技術部長)
1994年1月 日本DEC入社 取締役テクノロジー企画室長
1996年1月 日本DEC取締役退任
1996年2月 フォーバル社入社 取締役等歴任
1997年12月 フォーバルクリエイティブ代表取締役就任
2001年12月 同社をナスダックジャパン(現ヘラクレス)上場
2004年6月 フォーバルクリエイティブ会長、顧問職を経て退任
2004年夏より さまざまなベンチャー企業の顧問、役員等歴任、現在に至る
早水さんの顧問略歴   早水さんのスケジュール(顧問5社兼務時)

現在まで10社の顧問歴任、一番多いときで同時期に5社の顧問兼務、少ないときでも3社の顧問を兼務。主な業務内容はオーナー社長へのご意見番から、上場準備時における各種アドバイス、人材紹介まで多岐にわたる。また、今までの人脈を駆使して、顧問先の会社のビジネスネットワークにつながるリレーション作りに貢献している。

【A社】 9:00〜17時まで終日
(経営会議、営業会議参加)
【B社】 10〜12時
【C社】 14〜16時
オフ
【D社】 10〜12時
【E社】 14〜16時
予備日

インタビュー

どのような会社の顧問を引き受けたのですか?
依頼主がオーナー会社の社長であること、何かしらIT業界に関連のある会社ですね。最大のポイントはオーナーに事業拡大の意欲があること、オーナーの年齢とか人物的なくせには全然こだわりありませんでした。

顧問になってよかったことは?
ある会社では、商品自体大変魅力的だったものの社内での上場への体制が十分でなく、顧問を引き受ける前は幹事証券会社、監査法人とのコミュニケーションがバラバラでした。
私が顧問を引き受けたのちは、対外折衝の指南役として社内体制等を再整備し、必要な人材を外部から招くアドバイスを社長に行ったことで全体的なマネージメント層の強化ができ、首尾よく上場成功を果たしたことですね。正直、社長以下みなさんに感謝されました。

今まで苦労されたことは?
ある会社では、オーナー社長との意志疎通があまりうまく行かず、結果的には事業立て直しに貢献できなかったことですね。もう少しやり方が上手だったら違った結果になっていたことでしょう。アドバイスはできてもプレーヤーではない、顧問の限界を感じたのもこの頃でした。

これから「顧問」を目指す方へのアドバイス、お願いします
いくつかありますので・・・・以下お話します。
  1. 引き際が大切です。自分がいらなくなったなぁ、と思ったら早く身を引くことです。サラリーマンではありませんので、会社にしがみつく気持ちを持ったら、あとあと傷が深くなります。
  2. 新しい人脈を積極的に開拓して下さい。この3年で顧問10社経験しましたが、うち8社はフォーバルグループを退いた3年の間に新たに知り合った社長の会社でした。過去の人脈だけが顧問先、と思ったら大間違いです。好奇心があれば必ず新しい出会いがあると思いますよ。
  3. 最後に「自慢話」、「昔話」、「えばり」は絶対にダメです。特に若い社長の下で顧問を行う場合には、きちんと目線をあわせて物事をいっしょに考えてあげることが大切です。私はどんな場合でも社長を「さん」づけで呼んでいました。「くん」づけ、ましてや呼び捨ては最悪ですよ。
  4. 最後にオーナー社長の場合、全ての役員、社員が部下になりますので意外に孤独なものです。よき相談相手になって、ときにはシビアな指摘を、ときには議論を交わすことで彼らの「正しい判断」の手助けになれるよう気配りすることが大切ですね。


主な経歴

1964年3月 慶應義塾大学工学部電気工学科卒
1964年4月 鐘紡(株)入社、総合研究所、研究員
1985年5月 鐘紡(株) 情報システム部長
1986年6月 セコムネット(株)取締役兼務
1989年10月 カネボウソフト開発(株) 常務取締役兼任
1995年4月 セコム情報システム(株) 取締役副社長
1997年2月 セコム情報システム(株) 代表取締役社長
1999年6月 (株)パスコ 代表取締役社長
2003年6月 (株)パスコ 代表取締役会長
2005年6月 (株)パスコ会長退任 以後 自立して 日本RMS(株)代表取締役
ほか10数社の社外取締役、社外監査役、顧問等歴任、現在に至る。
常時4〜5社の社外役員、4〜5社の顧問及びスポット的に支援する会社が4社程度ある。

 

【A社】 9:30 社外監査役として重要書類にサイン
【B社】 10〜12時 スポット的なお手伝い(B社内ミーティング)
【C社】 13時 顧問先企業でのミーティング
【D社】 16:30社外監査役として役員会に参加
【E社】 10時 顧問先企業の社長と個別ミーティング
【F社】 12時 社外取締役として昼食会に参加
【G社】 14時 スポット的なお手伝い(G社内ミーティング)
【その他】 16時 新規見込顧客の依頼先企業との打ち合わせ
【その他】 10時 新規見込顧問の依頼先企業との打ち合わせ
【H社】 13時 顧問先企業の営業会議に出席
【D社】 18時 役員懇談会(会食)に参加
【I社】 9時 顧問先企業でのミーティング
【その他】 13〜15時 勉強のためセミナー参加(受講者として)
      17時 大阪へ移動
【J社】 顧問先企業社長との会食(大阪宿泊)
【J社】
9〜12時  全社会議出席
13〜15時 営業会議出席
18時 帰京
 

インタビュー

どのような会社の顧問を引き受けたのですか?
基本的に依頼を受ければ断わりませんが、「相手企業に、自分が役立てられるか?」が判断基準です。依頼の内容は、IPOに絡む話しが半分、残りは事業再生です。個人的には経営・事業面に行き詰っている会社を助ける仕事にやりがいを感じています。但し、大手企業からの依頼は受けていません、もっとも大手企業から顧問の依頼は少ないですが(笑)。

顧問としての成功例は?
ある会社はIPO寸前でVC・証券会社から見捨てられ、社長交替をしても企業再生はできませんでした。たまたま旧知の人間が取締役だった縁で、その会社の建て直しに参画、従業員と既存顧客を守ることを第一の目的とし、2つあった事業のうち一つは撤退、もう一つの事業で再生を試みました。事業再生には上場企業の傘下に入り、グループシナジーにより、子会社として再編、当初の目的である従業員と既存顧客を守ることができました。「弱きを助ける」が私のモットーでもあります。
また、別の例では、過去の売れ筋商品への拘りのため、業績低迷から脱することが出来なかった会社を、市場変化への対応した、市場が求める商品作りへの体制変革のお手伝いをさせて頂きました。従業員20名の小さな町工場的会社、いいものを作っているが売れない・・・顧問を引き受けた時は、かなり「危機的な状況」にありました。そこで、2週間に一度は、全社員のミーティグを持ち、従業員の意識改革に取り組みました。当初は元気がなかった従業員も、少しづつ売上・利益が改善していくにつれ自ら積極的に「売れる」商品つくりための思案を行い、現在では月次ベースで毎月黒字を出せるまでになりました。

これから「顧問」を目指す方へのアドバイス、お願いします
  1. 相手と目線をいっしょにすることが大切です。顧問という立場、微妙な立ち位置でして、ややもすると従業員から「敵視」されることもあります。「俺達の味方なんだ」と思ってもらうことが成功への第一歩だと思います。
  2. 事実を正確に語り合える人間関係の醸成、これも顧問の必須要件です。どんなアドバイスをするにせよ、その企業の正確な情報を知りえませんと的確なアドバイスはできません。悪い情報を隠されたまま良い情報だけで物事を判断してしまいますと、決定的なミスを犯しかねません。
  3. 「病人に筋トレさせてもダメ」、「子供に20代の筋トレさせてもダメ」・・・・アドバイスは処方箋です。的確な判断があってこそ正しい処方箋が提示できます。自分の経験則だけではなく、常に新しい情報・知識を吸収し時代感覚や若者気質を十分に理解した上で経営者にアドバイスを行っていくことが重要です。

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